Vine
wbar ユーティリティ
このドキュメントでは、Vine Linux 版 wbar
パッケージ添付の、
wbar 起動スクリプト『wbar_session』
と、wbar 用の実効性の有
る個人設定ファイルを自動生成する『wbar_gen』
について説明し
ています。
*
このドキュメントでの "DE" は、統合デスクトップ環境(GNOME、xfce、LXDE
など)を、"WM" は、ウィンドウマネージャ(WindowMaker、
fluxbox、icewm
など)を指しています。
目次
最初
に
wbar_session
使い方
概要
使用例
ログイン時の自動起動の設定
既知の問題
wbar_gen
使いかた
最初に
wbar とは軽量・高速なクイックランチャーバーです。
wbar の機能はデスクトップ環境のパネルなどに有るアプリケーショ
ン・ランチャー同様ですが、さまざまなカスタマイズが可能で、フ
ォーカスのある(マウスでポイントされている)アイテムのアイコンを
ポップアップさせたり、カラーフィルタを掛けたり、好みの方法でア
ニメーションさせる事ができる、触れるのが楽しくなるようなランチ
ャーバーです。
Vine Linux の wbar
パッケージに付属する wbar_util や wbarconf
を使うと、簡単に wbar にアプリケーションを追加/削除する事が出
来ます。
この内、wbar_util は、Vine 版では既にランチャー登録されている
ので、すぐにお好みのランチャにカスタマイズする事が出来ます。
Vine Linux 版 wbar では、これらに加えて、設定ファイルをチェッ
クし、使用環境に適したオプションを自動設定して wbar を呼び出す
起動スクリプト wbar_session と、その補助ツールを付属させました。
wbar はオプション設定を誤ると、不本意な作動になることが有る、
やや気難しい点がありますが、wbar_session を利用すれば、『無設
定』でとりあえず不都合無く wbar を利用する事が出来ます。
まずは、
で、クールなランチャーバーを試して下さい
wbar_session:
wbar_session
は Vine Linux 上での使い易さを工夫した wbar 起動ス
クリプトです。
* Vine Linux 環境下では wbar コマンドを直接起動するので
* はなく DE のアプリケーショ
ンメニュー、またはコマンド
* ライン上から、
* $ wbar_session
* で、起動する事をおすすめします。
使い方:
オプションを選ぶことにより、wbar_session はより細やかに、あなた
のデスクトップに適した設定を行う事が出来ます。
一通りオプション設定を試して、常用するオプションが決まれば、使
用するデスクトップセッションをえらんで、
'$HOME/.config/wbarsession/session_opts'
に書き込んで下さい。
例えば fluxbox セッションでの標準オプションが決まれば、
fluxbox_opts="-pos top -hbar -isize 48"
という風に、コマンドラインオプションをそのまま書くだけです。
'$HOME/.config/wbarsession/session_opts'をエディタで開けば、お
およその書き方はわかるでしょう。
あとは、各デスクトップセッション上で、単に と打ち込めば、'session_opts' に
書かれたオプションが適用されて
wbar が実行されます。
(各デスクトップセッションのスタートアップファイルの実行コマンド
に 'wbar_session' と書けば、ログイン時から
'wbar' を使えます
それぞれのスタートアップファイルの書き方は後述します)
オプションの詳細は、以下の通りです。
コマンドラインで実行方法:
$
wbar_session
使い方の表示:
$
wbar_session -help
Usage: wbar_session [option]
... [option]
Options:
-help
this help
ヘ
ルプを表示
-config conf-file
(eg: $HOME/.wbar)
設
定ファイルを指定
-isize
i
icon size (eg: 32)
ア
イコンのサイズ
-idist
d
icon dist (eg: 1)
アイコンの間隔(ピクセル数)
-zoomf
z
zoom factor (eg: 1.8
or 2.5)
フォーカス時(マウスでポイントした時)のズーム倍率
-jumpf
j
jump factor (eg: 1.0
or 0.0)
0.5 を基準位置として
フォーカス時のジャンプ
方向を指定
(0.5
から離れる程、ジャンプ量が大きくなる)
-hbar が指定されている時
下へジャンプ
< 0.5 < 上へジャンプ
-vbar
が指定されている時
右へジャンプ <
0.5 < 左へジャンプ
*マイナス値も設定可能
-pos
p
position:
top | bottom | left | right |
center |
<bot|top>-<right|left>
表
示位置指定 (例: -pos bot-left :左下よりに表示)
-dblclk
ms
ms for double click (0:
single click)
-bpress
icon gets pressed
-vbar
vertical bar
縦方向に表示
-hbar
horizontal bar
横方
向に表示
-balfa
i
bar alfa (0-100)
アイコン背景のバーのアルファ値。 0 で完全透明
*バーに使われる画像の透明度にも依存
-falfa
i
unfocused bar alfa
(0-100)
フォー
カスが無いときの wbar のアルファ値
0 の時 wbar
全体が完全透明
-filter
i
color filter (0: none
1: hovered 2: others, 3: all)
カラーフィルタをかける
0:なし
1:フォーカスされたアイコンのみ
2:フォーカスされていないアイコンのみ
3: 全てのアイコン
-fc
0xAARRGGBB filter color (default green 0xff00c800)
カ
ラーフィルタの色を指定
0x に続けて
アルファ値、赤輝度、緑輝度、青輝度を、各 16進数
二桁づつで指定する。
-nanim
i
number of animated
icons: 1, 3, 5, 7, 9, ...
フォー
カス時にアニメーションするアイコンの個数
-nofont
if
set disables font rendering
ア
イコンの名前を表示しない
-sleep
s
delay seconds
wbar_session
起動時の遅延時間
s は sleep
コマンドでの指定と同じ。詳細は $ sleep
--help で。
# Default value: -sleep 3
-isize 48 -zoomf 2.5 -nanim 5
# wbar_sesson
は、最初にデフォルト値を設定し、次にデスクトップ
#
セッションこごとの設定を書かれたファイル、
#
'$HOME/.config/wbarsession/session_opts'
#
によりそれらは上書きされます。(このファイルはあなたの好みに
# あわせて書き換えてもかまいません)
#
コマンドラインから与えたオプションは最優先され、それらの内重複
# するものは全て上書きします。
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概要:
GNOME、xfce、LXDE などの統合デスクトップ環境のメニュー項目
"wbar" は、実際には wbar_session
を呼び出すよう工夫されていま
す。
wbar コマンドの直接起動では、X
のレイヤーの判別が出来ず、誤っ
てデスクトップより下層で起動され、デスクトップ上には表示されな
い事があります。
又、ウィンドウマネージャの単独セッション上で、誤って
-avobe-desk
オプションを指定した場合、画面表示が乱れる場合があ
ります。
wbar_session
では、GNOME(nautilus)、xfce(xfdesktop)、LXDE
(psmanfm)、及び rox-filer
のデスクトップ(pinboard)などを判別し、
自動的に
'-above-desk' を設定します。
又、wbar_session
では、それらのデスクトップが起動されていない
ウィンドウマネージャ単独セッション(WindowMaker、fluxbox、icewm、
openbox、twm など)の場合は、-above-desk
オプションを設定せずに
wbar を起動し、誤作動による表示の乱れを防ぎます。
wbar_session
では、各統合デスクトップ環境、ウィンドウマネージ
ャのセッションのスタート時(グラフィカルモードでログインした時)
に呼び出される事を考慮し、デスクトップの起動完了を待つ為、遅延
起動するよう設定されています。
-above-desk オプションが設定されていると、wbar は表示中の X
の
最上層のレイヤーをデスクトップとみなして wbar
を表示します。
この為、デスクトップの起動が完了する前に wbar が起動してしまう
と、wbar
は後から表示された実際のデスクトップの下に隠されてし
まいます。
wbar_session での遅延起動は、これらを防ぐ為に設定されています。
(デフォルトの遅延時間は 3秒ですが、'-sleep' オプションで変更出
来ます)
まずは、
$ wbar_session
で起動してみて下さい。
又、より細やかな操作がしたい時は、
$ wbar_session
-help
を、ご覧ください。
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使用例:
wbar_session -sleep 0
wbar
を遅延時間 0 で起動する
(*デフォルト遅延時間は 3(秒) です)
wbar_session -pos right -isize 32 -vbar
画面右端(-pos
right)に、やや小さめのアイコンサイズ(-isize32)
の wbar を
縦方向に(-vbar)表示する
(デフォルトは、アイコンサイズ 48 (ピクセル)、画面下端に横
方向に表示、です)
wbar_session -zoomf 1.5
フォーカスされたアイテムのズーム倍率を 1.5倍に設定する
(デフォルトのズーム倍率は 2.5 です)
wbar_session -filter 2 -fc 0x7fcccccc
半透明のフィルタを掛けて、マウスでポイントしたアイテムのみ
はっきりと表示させます。
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&
nbsp; ログイン時の自動起動の設定:
GNOME
以下の手順により、wbar_session
を自動起動するアプリとして設定する。
システムメニュー → 設定 → ユーザー向け →
自動起動するアプリ
「自動起動するアプリ」ダイアログ→[追加]
「自動起動するプログラムの追加」ダイアログ→
名前: wbar
コマンド: wbar_session
説明: アプリケーション・ランチャー
(*名前、説明の項は任意で可)
→[追加]ボタンを押し「自動起動するアプリ」ダイアログに戻る
「自動起動するアプリ」ダイアログ→[閉じる]
xfce, LXDE
wbar
のデスクトップエントリファイル、
/usr/share/applications/vine-wbar.desktop
を、$HOME/.config/autostart/ ディレクトリにコピー
*GNOME の設定及び xfce、LXDE の
wbar_session の設定は、共に
$HOME/.config/autostart/vine-wbar.desktop
により、一括管理されるので、いずれかの設定の変更は、その他のDE の設定にも
反映されます。(GNOEM では加えて、上記「自動起動するアプリlメニューで、
自動起動を実行する/しないの切り替えが出来ます)
これらの
$HOME/.config/autostart/ 以下の、*.desktop による自動起動は、
freedesktop.org の autostart-spec に準拠するもので、対応している
DE/WM
では、同様の作動となります。
WindowMaker
$HOME/GNUstep/Library/WindowMaker/autostart に、
wbar_session &
と追記する。
fluxbox
$HOME/.fluxbox/startup の、
# And last but not least we start fluxbox.
の直前 (=
fluxbox 自身の起動コマンドがかかれている箇所の前) に、
wbar_session &
と追記する。
icewm
$HOME/.icewm/startup の最終行に、
wbar_session &
と追記する。
openbox
xfce、LXDE 同様、
/usr/share/applications/vine-wbar.desktop
を、$HOME/.config/autostart/ ディレクトリにコピー
* wbar_session では、各デスクトップセッションごとの規定オプシ
ョンを、'$HOME/.config/wbarsession/session_opts' で、まとめて
管理しています(このファイルは wbar_sessin の初回起動時に、自動
的に作られます)。
このファイルのオプション指定箇所、例えば WindowMaker セッショ
ンの場合は、
# WindowMaker
wmaker_opts="-pos bot-right -isize 38"
と書かれた箇所のダブルクォーテーションで区切られた部分に、
wbar_session のオプション(使い方参照)を追加・削除すれば、セッ
ションごとの規定オプションの設定を変更することが出来ます。
規定オプションをもとに戻したい場合は、このファイルを一旦削除し、
wbar_session を再実行すれば、初回起動時同様に、デフォルトの
'session_opts' が新たに作成されます。
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既知の問題:
*icewm セッションで、何らかのデスクトップ
(nautilus、xfdesktop、rox(-p=LABEL)
など) と wbar
を併用している時、ログアウトボタンを押しても、正常にログアウトでき
ない場合が有ります。
(icewm のログアウト操作で、起動中の常駐系アプリが kill 出来ない?)
回
避策: まず wbar を右クリック (wbar 再起動作動の一環として wbar_session が、
wbar プロセスを一旦 kill します)
してみて下さい。(*ログアウトボタンが先に押されて
いる場合に限ります)
それでも駄目な場合は、killall
コマンドなどで起動しているデスクトップを終了させると
ログアウトすることが出来ます。
*rox-filer のデスクトップ (rox -p=LABEL)
を使用時、「アイコン化したウィンドウを
表示」が有効になっていて、最小化アイコンをクリックしてウィンドウを通常サイズに復
帰した時、wbar が非表示になる場合があります。
(デスクトップ上への、最小化アイコンと wbar の描画がコンフリクトしている?)
回
避策: 画面の任意の場所(wbar 表示領域以外)をクリックすると、wbar が再表示されます。
クリックするマウスボタンは、左/右/中ボタン、及び 5
ボタンマウスの場合は左/右スク
ロールボタンの内のどれでもかまいません。
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wbar_gen
wbar_gen
は、wbar 用個人設定ファイル $HOME/.wbar の作成を支援する、コマンドライ
ンツールです。
wbar 標準設定では、通常個人設定ファイルが無い場合、wbar
添付のシステム設定ファ
イルを適用し起動します。
システム設定ファイルでは、インストールされていないアプリケーションもランチャーと
して登録されている為、それらはクリックしても起動されません。
又 wbar パッケージ標準添付の個人設定ユーティリティ wbat_util
は、個人設定ファイ
ルが無い場合、デフォルトでは wbar
上のランチャー・アイテムを、一から自分で設定
する必要が有ります。
wbar_gen
は、これらの不都合を解消するため、wbar 添付のシステム設定ファイルを
テンプレートとし、実際にインストールされているアイテムのみを選び出して、wbar
用
個人設定ファイルを作成します。
wbar_session
が起動された時、ホームディレクトリに個人設定ファイルが見つからな
い場合は、自動的に wbar_gen が呼び出され、ユーザー環境に適したランチャーを登録
した個人設定ファイルを作成後、wbar を起動します。
この為、Vine Linux 版 wbar
では、手作業での設定によらず、最初から、最低限実用可
能な wbar を使用することが出来ます。
同じ理由で、ランチャー上に登録されてる wbat_util
を利用して、個人設定を変更する
場合も、一定の設定済みファイルから設定を開始することが出来ます。
wbar_gen は通常は上記通り wbar_session
より呼び出される為、別途実行する必要
は有りませんが、コマンドライン上で実行する場合は、各ランチャー名
の日本語/英語の
テンプレート指定や、別途用意したシステム設定ファイル以外のテンプレートを
指定する
ことが出来ます。
又、作成する個人用設定ファイルの名前を指定出来るので、wbar_session の
'-config'
オプションにより、設定ファイルを切り替えて起動する際に、利用することが出来ます。
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使い方:
$ wbar_gen -h (又は '--help')
wbar_gen
: wbar 設定ファイル生成
テンプレートから実行可能アイテムのみを抽出し、
ユーザー設定ファイル(/home/taro/.wbar)を生成します。
*ここでの taro は現在のユーザー名 ($
whoami の出力と同値) です。
使い方:
wbar_gen [オプション] ... [オプション]
オプション:
-h or
--help : このヘルプを表示
-n or
--new : 既存の wbar
設定ファイルの上書を許可
省略時 :
同名の wbar 設定ファイルが既存の時は実行を中止
-j or --japanese : 日本語テンプレートを使用
-i
/usr/share/wbar/dot.wbar.jp 相当
-s or --simple :
デフォルトのシンプルな英語テンプレートを使用
-i
/usr/share/wbar/dot.wbar 相当
-i or --ifile : 入力ファイル(テンプレート)指定
例: -i
~/dot.wbar
指定入力ファイルが存在しない時は実行を中止
省略時 -
/usr/share/wbar/dot.wbar
-o or --ofile : 出力ファイル(wbar 用個人設定ファイル)指定
例: -o
~/.wbar2
-n
指定が無く、かつ指定出力ファイルが既存の時は実行を中止
省略時 -
/home/taro/.wbar
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